News 馬頭観音 慰霊祭(東陽町)。

東陽町事業所の左隣には『江東馬頭観音世音』があります。
毎年三月十日には、慰霊祭が行われています。
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ご存じの通り、三月十日は東京大空襲の日です。
この空襲では人だけでなく、牛や馬も多数犠牲になっています。

『江東馬頭観世音由来之碑』
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昭和二十年三月九日夜半の大空襲により、
江東方面は焦土と化し、殉難者は目を覆うばかりの惨状を呈した。

また戦局が激しさを加えるに伴い、石油が欠乏し、
国内の輸送は専ら牛馬車のみに大きく依存された。
江東地区、特に砂町・大島・亀戸・深川一帯は東京都内において、
当時もっとも多くの輓馬(ばんば)業者が集中し、牛馬の頭数三千有余おり、

その大半が空襲で厩舎や路上で焼死し、さらに戦時中は軍馬として江東方面から多数徴用され、
大陸や南方において、数多くの馬が戦死を遂げたのである。

昭和二十八年九月、輓馬による運送業者が中心となり、
これら愛馬の諸霊を弔い、平和祈願をこめて、
この地に江東馬頭観世音を建立したものである。

大空襲後、三十三回忌を迎えるにあたり、この志を継ぐ者が相寄り、
慰霊の由来を記し、ここに碑を建立して、永く世にこれを傳える(つたえる)ことになった。
昭和五十二年三月十日 江東馬頭観世音講
※碑文を書き写しました。
読みやすい様に、句読点・改行等はこちらで行いました。

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この慰霊祭に、利用者さんと参加してきました。
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「あの夜はとても怖かったのを今でも覚えてるわ」
「みんなで逃げたのよ。よく助かったと思う」

当時の記憶が蘇ります。
慰霊碑に手を合わせ、平和を願いました。

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